カントリーハウスのリフォーム2020年 1

Castilla カスティーリャ

今夏も埃まみれで過ごしております。昨年のリフォームの後、同じ職人にメインハウスの部分の工事は依頼したくなくて、別の会社に幾つか相談していたのですが、結局適任が表れず今年は無理だと思っていたところに、車で食品販売をしているおじさんが『いい人が居るよ。』と職人を紹介してくれました。

以前も話したのですが、ピーター・メイルのプロヴァンスでの家のリフォームストーリーを鮮明に覚えているのですが、カスティーリャではプロヴァンス以上の過酷なストーリーが待っていました。まず、大多数の人が時間にルーズ。約束どおりに行動する人は皆無に近く、ルーズに耐えられない私はこれだけでも依頼出来る職人が減ります。次にいい加減職人の多さが最大の問題。スペイン語でいい加減な人をChapuzaチャプーサと呼びますが、特に職人にこういう人が多いのです。知人は田舎だと直ぐにいい加減がバレるから、都会よりチャプーサは発見しやすいような事を言っていたのですが、仕事は生死に関わる事なので、評判を探ろうとしてもそう簡単に田舎の人は意見を述べてくれないのか、判断能力が低いのか、あまり意見があてになりません。おかげでたくさんチャプーサに巡り合いました。

 

今回勧められた人は期待せずに待っていたのですが、すごい時間も正確。見積もりもしっかりと提出してきました。今までで一番いいかなぁと思っていたら、食事もヘルシー、野菜は福岡式自然栽培、お茶を飲むというのです。麦茶がちょうどあったので勧めたら気に入ってしまい、マドリードから早速取り寄せました。父も福岡式栽培を実施していたので不思議な親密感を感じます。

※写真は納屋の屋根。半分貼り直してもらいました。まだ驚くような画像ですが、これからどう変身するか楽しみにしていてください。

どんな職業も同じだと思いますが、その人のセンスと性格が仕事に出ます。メインハウスは17世紀の難しい屋根裏の構造リフォームがあり長い間悩みの種でした。スペインには膨大な数の古い屋敷があるので、専門家が各地域に居るだろうと思っていましたが、実際は数少ない職人しかこういう仕事をしない事が、彼らの仕事ぶりを見ていて益々理解出来ました。

メインハウスは17世紀の建物ですが、住宅と納屋が2棟に分かれて建てられており、まずは納屋の屋根の修復を依頼しました。あっという間に直してくれたので、色々プランを増やして改造中です。はじめて屋根の上にも上がりました。スペインの風景に欠かせない瓦の風景を、屋根に上から見るのは教会の塔から見たことがありますが、瓦と同じくらいの高さの目線で見る体験は忘れられないものになりました。村の中でも我が家は高い屋根なので、隣接する住宅が一望出来て圧巻でした。

※写真はスペインで作られた福岡式栽培のトマト。

工事の様子、少しずつリポートしていきます。

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