古いスペイン陶器

Handmade

私と義母の共通の趣味はアンティーク。
彼女はいろいろなもののコレクションをしていて、昔はさぞ楽しんだのだろうなぁと想像できます。マドリードに家にはクオリティーの高いアンティークを選び、田舎の家にはカントリー調のものを綺麗に揃えていたようです。私の手元には古い家具や食器、リネンの他に、彼女が集めていた陶器も幾つかあるのですが、まだリフォームがきちんと完了しないので飾れないでおります   

これは特に気に入っているお皿。色合いといいデザインといい、その内行きつけの工房でコピーしてもらおうと思っています。生産地はよくわからないのですが、多分レバンテ、バレンシア近辺のマニセスあたりの工房のものだと思います。

義母のコレクションは、タラベラ焼きがメインだと思っていたのですが、このようにかなりマニセスのものがあり驚きました。彼女は幼年期を地中海沿岸で過ごしたことがあるので、きっとこういう色合いが好みだったのでしょう。リフォームが済んだら、一部屋は陶器で一杯にしたいと思っています。

ブルーアンドホワイトは、日本人なら誰でも好きな色合いだと思いますが、この昔の絵柄がとても新鮮に感じます。今でも伝統を守りながら絵付けのうまい職人さんはいるのですが、絵皿のデザインにはその人のセンスが重要なので、なかなか納得できる人に出会えません。

これもきっとマニセスのもの。ブルーアンドホワイトが義母のコレクションには本当に多かったので、彼女が我が家に滞在する時の部屋にも、2枚ほどこのタイプの陶器を飾りました。

これはよくあるスペインの典型的な絵皿の模様。
18世紀から19世紀は、この農園のような建物入りの絵皿がたくさんあります。タラベラでもマニセスでもたくさん同じようなものがあったので、これも産地はどちらかよく分かりません。専門家に今度見てもらおうと思います。私が知るタラベラの感じとはちょっと違うので、多分マニセスなのではないかと思っています。

スペイン人はモダンなインテリアが好きなので、こういう伝統的なお皿をふんだんに使ったデコレーションはかなり減ってしまいました。私はできるかぎりスペイン式を守ってゆきたいと思っているので、キッチンにも華やかなタイルが張ってあります。本当は別のカラータイルに交換したいのですが、すでにあったタイルがやはりそれはそれでいい味を出しているので、そのままにすることを決心しました。他のスペースで色タイルは使えばいいので。パティオの水場にもタイルを使いたいと考えているのですが、この地域は寒いので特別なことをしないと割れてしまうでしょうね。

 

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