オリーブオイルは産地別、または品種別に楽しみましょう。

Olive oilオリーブオイルについて

今年はオリーブの成熟が早く10月が最高級オイル搾油のピーク。11月上旬くらいまでが例年の搾油スケジュールだったので、今年は10日から2週間は早めにオイルが完成しています。近年、日本で手に入るオリーブオイルは非常に増えていますが、産地別に楽しむ方法と品種別に楽しむをおすすめします。

私が日本で紹介しているオリーブオイルは、スペインポルトガルなので、まずはこの2つの国から選ぶことが可能です。スペインは世界一のオリーブ生産国なので、膨大な数のメーカーがあります。2019年のデーターですと1828社が登録されており、およそ半分が農業組合のような組織で、920社は個人企業です。ポルトガルは小さい国ですが世界9位の栽培面積を持ち、オイルの生産は世界7位。過去10年栽培面積を増やさずに、生産量を2倍に増やした大きな改革が実施されています。南部アレンテジョは暖かいので生産量が多く、最新の栽培法が実施されており今後も生産量が増えるはずです。逆に伝統栽培をまだ実施している北部トラス・オス・モンテスは、クオリティの高さで世界的に有名です。

次に重要なのはオリーブ品種ですが、それぞれの国が独自の在来品種を大切にしていますが、最新の栽培方法を実施している農園では、生産性の高い品種改良が進んだ世界的に栽培されているフラントイオ、ピクアル、アルベキーナなどを好んで栽培しています。

ポルトガルのカーム社CARMでは、クパージュ(数種類のオリーブ品種のブレンド)オイルが優れており、上品な味わいのキンタドビスパードと個性的なキンタドコアが人気です。キンタドビスパードには、コブランソーサというポルトガル北部が誇る高級品種がブレンドされています。クパージュタイプのオリーブオイルは、数種類の品種が折り重なって奥深い香りと味わいを表現してくれます。このオイルからオリーブオイルを知ると、なかなか手離せなくなる魅力のあるオイルです。キンタドコアは、グリーンさが強くトマトの苗、アーモンド、アーティーチョークのほろ苦さなど青草さが強いオイルですが、微かに野生の白い花々の香りもします。

キンタドビスパード・キンタドコア 250ml入り 500m入りがあります。

スペインからのオイルは単一品種で、各品種の個性をしっかりと表現しているオイルがメジャーです。極めて前衛的な農業栽培を実施し、モデル栽培とも言える理想的なカサス・デ・ウアルド農園Casas de Hualdoから、現在4種類の単一品種を入荷しています。世界中で最も栽培されているピクアル、スペインが誇る高級品種でマイルドで日本人が大好きなアルベキーナ種、ちょっと癖のあるコルニカブラ種、グリーンでフルーティなマンサニーリャ種がラインナップです。

最新の栽培法は垣根状にオリーブを植え、出来る限り人力に頼らずに収穫できるようなスピード化が進んだ農業です。

 

 

よくこの品種は【癖】があるという表現をしますが、それは抗酸化物質をたくさん含んでいる品種の特徴です。抗酸化物質とは一言で言っても、ひとつの成分だけでなく200以上もの成分があり、抗酸化物質の含有量が多ければ多いほど際立った特徴があり、個性的=癖があるオイルということになります。

カサスデウアルドのオイルは、25ml、250ml、500ml入りがございます。

スペイン産にもクパージュタイプはあるのですが、まずは単一品種をお試しください。それぞれの品種の特徴を知る楽しみは、色々な食材でオイルを使い分けていただくためにもお薦めです。

オリーブオイル作りは現在真っ只中ですが、こんな風に国別、品種別にまずはオイルを楽しんでいただきワインのような世界があることを知っていただくと、年間を通じで様々な表情の違うオイルを楽しんでいただけます。これからもっと深めて楽しんでいただけるように解説して参りますが、まずは国別、品種別をお楽しみください。次は濾過したもの、無濾過のものと色々と楽しみは広がります。

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