ドウロ渓谷のポルトガルワインCARM

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日本でもヨーロッパの山火事ニュースは大きく取り上げられていると思いますが、山火事と同じくらい問題なのが今年の水不足です。雨が全然降っていないので、春から大問題なのです一向に雨は降らずカラカラで火事が発生しやすくなっています。先日訪問したポルトガルのドウロ上流も同じような状態で砂漠のようでした。山火事の原因は幾つか理由があると思いますが、特に農業に携わらない中央政府の官僚が決定してしまうエコロジー対策などがあるようです。

写真がキンタダウルゼというカームの所有するキンタのひとつ。海抜が最も高いところにありドウロの歴史でも有名な農園です。夏訪れるとこの地域で作業をすることの大変さを一番感じ取ることが出来ますが、ジリジリとした40度以上の猛暑は極普通。この環境で生き延びられるオリーブ、ぶどう、アーモンドの偉大さを再確認出来ます。ここで機械を使わずにぶどうの収穫をする伝統はポルトガルならではのヒーロー的な営みだとつくづく思わずにはいられません。下の写真はコデガデラリーニョ。ドウロならではの白ワイン用ぶどうです。

次の日本向けのワインを選びに今回はカーム訪問をしたのですが、ワインはオリーブオイルよりもヴィンテージによっての味わいが大きく違うように思います。昨年素晴らしかった白が今年はまぁまぁとか、あんなにフルーティーだった赤が今年はタンニンが強いとか、とにかく味わいが違います。ワイナリーでベストの状態で飲んだ時の印象、家に帰っての見直してからの印象など、違いを確認して最終的に日本にお薦めするワインを選んでゆきます。

この日テイスティングしたのは10種類。気に入ったワインは4,5種類。現在家でテイスティングを続けているのが6種類。トリーガナショナルの魅力に日々ハマっていくような気がしますが、カームのトリーガナショナルのビロードのように滑らかなタンニンが、今年はシルクのように軽ろやかさがあるよう。これから日本までの道のりでいろいろ変化すると思いますが、タンニンの質の良さは、このワイナリーのファンを増やしてくれるものだと強く感じます。

写真の右側の砂地が見える段々畑は現在開発中の畑。ガーデンとしても楽しめるカームのワイナリーは日々より美しい農園として拡がっています。人間の手でこんな素晴らしい農業が出来る事は夢のような活動。応援する価値がありますよね。

 

 

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