アレンテジョAlentejoの食事と歴史

Eating

ポルトガル各地に好きな料理はたくさんありますが、使われている野菜やハーブ、フルーツの豊富さで最も私の好みに合うのはアレンテジョ地方かもしれません。食べる環境の光の様子なども気分に影響しますが、秋のハンティングシーズンから春まで、私にとっては欠かせない食のルートを形成しています。

今年は姪が大学卒業の記念にスペインに来ていたので、一緒にポルトガルを味わう旅をしました。

姪は私と食べ物の好みが似ているので、どんな香りの強いものでも平気で食べます。古いチーズもへっちゃら。ヤギでも羊でもブルーチーズでも問題ありません。アレンテジョではアラビア料理の影響が強く残っているので、こういう風に小皿で色々登場します。ジャガイモのように見える一品は、栗とソーセージを炒めた料理。

食べさせたかったのがこの羊料理。エンソパード・デ・ボレゴと言うアレンテジョの名物料理。ミントと一緒に食べるのですが、本当に羊にはミントがよく合います。固いパンをお皿にしいて、その上に肉とスープを掛けて食べます。

大好物なので毎年食べたくなりますが、姪も案の定大喜びでした。

お口直しにオレンジのサラダ。超美味。

ポルトガルに来て鱈を食べないわけにはいかないので、一品鱈をオーダー。まぁ満足。

姪は甘党なのでデザートもしっかりオーダー。メレンゲとカボチャのケーキにトライしてました。

食べるだけでなく地域の市場も見学。どんなものが栽培されているか知ってもらいました。日本とは全く違う世界ですが、素材のバリエーションが少なくても工夫して美味しいものが作られていることを、市場を見ながら感じました。食生活がやっぱり豊か。

チーズも豊富。ポルトガルは何もかもがスペインと比べると小さいので有り難いです。チーズもしっかり1日で終わるサイズ。味は勿論小さい分だけ劣ってしまうのですが、それなりに美味しいチーズも確かにあり魅力的。

こちらの叔父さん時計の修理屋さんでバイクが屋根付きでお店になっています。ところが、裏を見ると…

ハーブ=薬草のテーブルが設置してあり、地元の上質なハーブの販売をしていました。こういうお店を見ると感動するのですが、時計の装置がわかる人ですから優秀であること間違いなし。昔は典型的なユダヤ人の仕事。薬草も医者の多かったユダヤ人のスペシャリティーですから、もしかしたらこのおじさん、ユダヤの血を引く人かもしれませんね。スペイン国境にも近いこの地域、かなりスペインから15世紀、16世紀に逃げてきたユダヤ人が隠れ住んでいました。鶏肉のチョリソをはじめ、興味深い隠れユダヤ人の気配を感じるものがたくさん残っていますが、このおじさんもそんな一人でした。また行ってみよう!

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