ヨーロッパでオリーブオイルについて学んでいると、日本ではあまり知られていない事実に出会うことがあります。
その一つが、「ピュアオリーブオイル」や「オリーブオイル」と表示されている商品の中身です。
これらは、精製オリーブオイルにバージンオリーブオイルを加えたものですが、実は日本にもEUにも、バージンオイルを最低何%配合しなければならないという規定はありません。
つまり、どれだけバージンオイルが加えられているのかは、メーカーごとに異なり、その割合を表示する義務もありません。
消費者はラベルを見ても、その配合割合を知ることができないのです。
一方、エキストラバージンオリーブオイルは100%が、オリーブの果汁。果汁から水分と果肉を取り除いているだけオイルです。
私は、この違いを知ったうえで選ぶことが大切だと思っています。
「こちらが良い」「あちらが悪い」と言いたいのではありません。
用途や価格、ライフスタイルに合わせて選ぶことは、それぞれの自由ですが、リーズナブルだからと思って選んでいる単なるオリーブオイルの中に、ごく僅かしか100%果汁であるバージンオリーブオイルが入っていないとしたら、それは極めて高い買い物になっている可能性もあるのです。
選択は、正しい情報を知ったうえで行われるべきだと思います。
この違いを知ることは、価格の違いを理解するだけでなく、香りや風味、オリーブ本来の個性を知る第一歩にもなります。
ヨーロッパでオリーブオイル文化に触れるたびに感じるのは、良い商品を選ぶこと以上に、「何を選んでいるのかを理解すること」の大切さです。
そして、本物の素晴らしさを心から知って欲しいと思います。
これからも、日本ではあまり知られていないオリーブオイルの世界を、ヨーロッパからお届けしていきます。
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