いつも楽しみなオリーブ農園ランチ カサスデウアルド編

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最高のオリーブオイルは、そのままでも十分美味しいのですが、それぞれの地域で味わい方が違います。今回はカサスデウアルド農園ランチをご紹介します。ここはマドリードから一時間くらいの、世界遺産のスペイン古都トレドのすぐ近くにある農園です。タホ川のほとりにあり、古代から色々な民族が行き来した場所。農園の入口にも大きな遺跡が存在します。今年はコロナで狩猟も出来ないそうで、こんなところでも大きなコロナ打撃が表れています。

タホ川、ここでは小さく見えますが、スペインの重要河川。最終的にリスボンで大西洋に流れ込む美しい川です。トレドをぐるっと取り囲む川も同じ川です。

まずは搾りたてオイルのテイスティングから。写真からも見ていただけると思いますが、品種によってオリーブオイルも同時期に搾っても色合いが違います。プロのテイスティングで透明なグラスは使わないのですが、様々なオイルの輝きが素晴らしいので、不透明なグラスでないと完全に判断が視覚重視になってしまうことが分かります。

テイスティング中に、スペインの典型的なタパスが登場。全部食べ切れないと思ったのですが、完食しました。どんぐり豚の生ハムが特に美味しかったです。コロッケも生ハムのコロッケ。マンチェゴチーズというラマンチャ地方名物のチーズには、ピクアルをたっぷりかけて食べました。ペコリーノチーズのような羊乳を使ったチーズは、独特の香りがあるので少し強めのオイルが合います。

次はズッキーニとポロネギのポタージュ。ポテトも生クリームも入っていると思いますが、このタイプのポタージュには、生クリームの代わりに、子供がおやつに食べるようなチーズを数個入れる人もいます。家でも簡単につくれるポタージュですが、日本のネギだと質が違うので、玉ねぎで作っても良いと思います。

重要なのは、このスープでもオリーブオイルをかける量です。上質のオリーブオイルは果実のジュースそのものなので、一振りではなく二振りくらいが適量です。アーリーハーベストは特にこういう温かい料理に掛けると香り立って理想的な状態でオイルが楽しめます。ここではカサスデウアルドの最高級オイル【レセルバ・デ・ファミリア】をふんだんにかけました。

メインはサーロインステーキ。これもお肉の美味しさに自信がないと出せない料理ですが、一瞬食べられないサイズだと思いましたが、これもしっかりいただきました。ステーキは焼くときも食べる時もスペイン人はバターでなく、オリ―ブオイルを使います。ここでも少しスパイシーなピクアルやコルニカブラがおすすめですが、プレミアムオイルなら何でも合うと思います。面白いのは胡椒をほとんど使わないこと。肉の味を楽しむために、スペイン人で胡椒を使う人は1割くらいしかいません。お塩はもちろんフロールデサル。

そして、何より美味しいのがオリーブオイルで揚げたフライドポテト。これは上質のオイルで作る価値のある絶品料理です。日本でフライドポテトにこだわる人はまだまだ少ないと思いますが、私の知るスペインのグルメな人のお宅では、必ずこの絶品ポテトが登場します。超グルメになるとパタータス・スフレと言って、フライドポテトなのですが、薄くスライスしたポテトを温度調整で膨らませるポテトがあります。いつか日本でも皆さんに伝授したいと思いますが、これは技術が必要なので、簡単に家庭で復元出来ないポテトフライです。

我が家ではこのフライをする時に、必ずカサスデウアルドの3L缶を使用しています。これさえあれば、どこでも最高のフライドポテトが作れます。因みにスペインでは、ジャガイモを買う時もフライ用か煮込み用か選びます。

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デザートはプリン。これだけはほんの少しだけいただきました。

この農園とのお付き合いも長くなりましたが、すごいのは同じ料理が登場しないこと。サイドディッシュが似ている事があっても、メインディッシュで同じものは出たことがありません。記録している人が居るかもしれませんね。そうそうワインも絶品でした。

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