めずらしい種を抜いてつくるオリーブオイル

Olive oilオリーブオイルについて

この記事は2019年のものですが、オリーブについて参考になります。

世の中には色々なアイデアがあるものです。オリーブオイルの説明をする時に、よく『オリーブの種はどうするのですか』と質問を受けます。通常、種は果肉と共にしっかりと潰して搾られます。種の中に抗酸化物質として重要なフェノールがたくさん含まれているので、とても重要な成分なのです。でも、世間には種がない方が良いオリーブが出来ると思っている人もいるので、各地に実は種を抜いて搾るオリーブオイルもあるのです。

ジャ~ン。こちらがオリーブから抜いた種。確かに潰されていません。圧搾する前に種だけ抜くのです。すごい手間ですが、現在は色々な技術が発展しているので、特別な機械が種を抜いてくれるそうです。
こちらが完成したオリーブオイル。プレミアムオイルとして販売されています。新しいプロジェクトとしては興味深いと思いましたが、味はパンチが少ない印象でした。アルベキーナ種を搾っているので、もともとマイルドタイプのオイルですが、いつものアルベキーナよりも香りも弱い感じ。欠陥は全く感じられないオイルでした。
今のところ私は種がしっかりと搾られているオイルが好みです。
この会社の面白いところは、不動産開発をしている会社のようで、様々な地域で例えば砂利や石を掘り出し、地域の景観を破壊してしまった場合、開発後の地域を再開発としてオリーブを植えて農園を作っているそうです。こういうリサイクルというか、土地を再利用する方法もあるのですね。こういう風に、しっかりと資源を使った後の事まで考えている会社は理想的です。オリーブの事を調べていると、いつも発見があるので、実に勉強になります。
の光協会から『はじめてのオリーブ』という本が3月に発売となりました。パワジオ倶楽部と共に監修をさせていただきました。アマゾンなどで好評発売中です。どうぞよろしく。オリーブを生活に取り入れたい方にピッタリです。

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