何種類もあるオリーブオイル区別できますか?

Olive oilオリーブオイルについて

お店に行くとズラリとオリーブオイルが並ぶ時代になりました。益々バリエーションが増えているようで、消費者は選ぶのが本当に困難だと思います。オリーブオイルを取り扱っている私でも、お店では選ぶのに目移りしてしまうくらいです。

今日は少し選び方の目安になることをお伝えします。

まず日本では以下の2種が販売されています。

ピュアオリーブオイルとよく呼ばれる精製オリーブオイル  

●100%オリーブジュースのエキストラバージンオリーブオイル

単なるオリーブオイルまたはピュアオリーブオイルと呼ばれるオイルは、バージンオリーブオイルが精製オリーブオイルにブレンドされたものです。一番安く購入しやすいオリーブオイルですが、100%オリーブを搾った本物のオイルは極めて少量しか入っていません。具体的に何%エキストラバージンオイルが入っているかもわかりません。安いものには安いなりの理由があるので、健康に良いオリ―ブオイルを購入していると思っている方には悪いニュースです。

精製していると言うことは、脱酸、脱臭、脱色にするために化学的溶剤を使用し人工的に精製していることを意味しています。この工程は他の植物性オイル、キャノーラ油、コーン油、サンフラワー油,菜種油なども必要な精製工程で、健康にとって理想的なオリーブオイルの特徴は、精製オリーブオイルには期待できません。

精製が必要なオリーブオイルの状態を紹介します。左が最高級のエキストラバージンオリーブオイルの果汁。右はランパンテと呼ばれる最も欠点のあるオリーブを搾ったものになりますが、このような欠陥だらけのオリーブの実を搾って精製したオイルがピュアオリーブオイルの原料となります。また日本はIOCという国際オリーブオイルカウンシルのオイルの規格も採用していないので、より曖昧な基準でオリーブオイルは作られ販売されていることになります。

オリーブオイルは世界中で偽物が横行しているので、いつも信頼できる店やインポーターから購入することをお薦めしていますが、理由は上記のようなところにあります。一番搾りだけがエキストラバージンオリーブオイルになるわけでもなく、酸度0.8以下で欠陥がなければエキストラバージンオリーブになりますので、探っていくと偽物オイルが膨大にあることは当然なのです。

オリーブオイルのグリーンのものがベストと誤解している方も多いです。オリーブオイルは品種によっても色味が違いますし、収穫が早ければクロロフィルを多くふくみグリーンの濃いオイルが生まれます。但し、色で欠陥があるかないかは判断できませんので、プロのテイスティングでは色は分からないようにしているくらいです。

今後もオリーブオイルについて詳しくお伝えしたいと思いますが、まずはどのオリーブオイルを選ぶかを決めてください。健康を考えてオリーブオイルを選んでいるならば、精製したオリーブオイルは選択にいれるべきではありません。名前に惑わされずに必ずエキストラバージンオイルをお選びください。確かな違いを体感できると思います。そして、どんな工程で製造したオイルなのか、トレースバックできるオイルを信頼できる人、お店からご購入ください。

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