オイルの事を詳しく調べる人が増えています。つい最近までオイル＝油は太るモノとして絶対的に避けられる成分でしたが、今ではしっかりと学んで摂るべき油を選ぶ時代となりました。びっくりですね。今や油は人気もの、優れた脂質であれば体内に入ると、脂肪を作りにくくしてくれると言われダイエットにも重要です。
今日はそんなオリーブオイルの成分の中でも注目のαリノレン酸についてお伝えしたいと思います。
アマニ油やエゴマ油を最近よく見かけたり、聞いたりするようになったと思いませんか？実はアマニ油もエゴマ油もαリノレン酸が豊富なオメガ３系の脂肪酸なのです。オメガ３と言えば青魚の油を想像できる人は、油に興味をもっている方だと思います。
αリノレン酸は体内に入るとDHAやEPAに変わると言われ、体内では合成できない重要な必須脂肪酸源になるのです。アマニ油やエゴマ油が最もαリノレン酸を含む植物性のオイルですが野菜などにも含まれており，ほうれん草やしそ、チンゲン菜に豊富に含まれています。1日2gの摂取が勧められていますが、リノレン酸をほうれん草から2g得ようとすると、なんと1.4kg食べる必要があります。そのためオイルや野菜など複数のものから摂取することが大切となります。
グッドニュースは、オリーブオイルの0.3％がαリノレン酸であるという事実です。極めて微量ですが、ポリフェノールなどの微量抗酸化物質同様、このリノレン酸のような必須脂肪酸がオリーブオイルに含まれているという事実は、上質のエキストラバージンオリーブオイルをうまく広葉野菜などと組み合わせて毎日摂取すれば、かなりαリノレン酸は取り入れが可能になります。オリーブオイルを毎日摂取する利点はこんなところにもあるのです。
しかもαリノレン酸は熱に弱いため非加熱で摂取する必要があります。オリーブオイルは食材の旨味を引き出す特徴があるので、生でもとてもおいしくいただけますが、エゴマやアマニ油はそうはいきません。いくらカラダによくてもおいしくなければ長続きさせるのは困難です。
リノレン酸は不足すると脳や神経、皮膚の状態に影響すると言われており、特に血液をサラサラにして流れやすくしてくれます。また、細胞膜を構成する成分となることでも重要です。しっかりと構成された細胞膜はバリア機能もあるので、特定の物質の侵入阻止もしてくれので、老化防止につながるそうです。
特にαリノレン酸の重視して欲しいのが妊娠中の女性で、出産期はαリノレン酸やDHA/EPAなどのオメガ３系脂質の枯渇リスクが高まるそうで、産後うつ病になる女性が多いのも、この現象が関連している可能性があり、特に気をつけて摂取してもらいたいのです。
透明の瓶に入って酸化が懸念され、造り手の見えないエゴマやアマニ油を選ぶよりも、どんな植物性のオイルよりも厳しく管理され官能的な部分まで検査されている、エキストラバージンオリーブオイルを選ぶことは、この重要な必須脂肪酸の補給にもつながります。キッチンにエゴマやアマニ油が使い切らずに残るお宅がかなりあると思います。エゴマやアマニ油以外にもリノレン酸の補給源はあるのです。
最後に日本で紹介しているカサスデウアルドのリノレン酸含有量をお伝えしたいと思います。通常ネットなどで公開されているオリーブオイルのリノレン酸含有量は0.3％という数値ですが、カサスデウアルドのようなプレミアムオイルの数値はその倍以上です。ここにも最高のものを選ぶ利点があります。特にコルニカブラという品種は抜群です。
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